人は加齢とともに体力気力が衰えてきます。当然、男性の場合はEDや精力減退に悩むようになります。元気の余りが精力としてあらわれるからです。その典型がEDです。このEDですが、多くの方に共通の症状が見られます。

疲れやすく、筋力が低下する、あるいは寒がりで、特に腰から下(足 先にかけて)冷える方が多いようです。

疲れている男性

これらの症状を現代医学の薬で治そうとしてもうまくいきません。

東洋医学では、腎虚と名づけられている症状群です。多くは老化でもみられる症状です。

ことEDだけでしたら、バイアグラやレトビア、シリアスなどの勃起薬が奏功しますが、体力気力の低下や冷えの改善は望めません。

足腰の痛みシビレも同じです。西洋薬は痛み取れてもシビレは解消する有力な手段にはなりません。

このサイトは東洋医学的な対処法をご紹介しています。手術を必要とする疾患でしたら西洋医学の範ちゅうになりますが、それ以外では鍼灸や漢方、薬膳、健康食品素材も勝るとも劣らない効果を発揮するからです。

EDや精力減退、気力体力低下、足腰の痛みやシビレで困っている方のお役にたてればと思い、このサイトを立ち上げました。

鍼灸治療

日本の性の花伝書「医心方」

医心方は平安時代に侍医を務めた丹波康頼が著した第30巻からなる我が国最古の医学書です。

当然、黄帝内経素問などの中国の古典医薬の内容を転記している部分も多いのですが、その第28巻に房内編という男女の交わりに関する記述があります。

男女の営みを通して、健康になるということが主旨になっています。

ここが房事に関する特徴的な見解になっています。

黄帝内経素問と同じように黄帝と神男や神女と呼ばれる仙人との問答形式です。

交接により男を強健にする方法や女性の喜びを高める方法、長寿をまっとうする方法、様々な体位など、性の指南書と言ってよいぐらいの内容です。

寄り添う男女

となると、性交自体が健康を損なう行為ではなく、精力減退やEDになることが問題なのです。

健康的な生き方の上、楽しく男女の交わりを行い、それを味方にして更に健康になるということです。

そのためには、老化現象を可能な限り食い止めることが必要です。

東洋医学では老化現象を加齢による腎虚と呼んでいます。

したがって、腎虚対策が元気に長生き、しかも命尽きるまで性生活を楽しむことにつながるのです。

鍼灸は腎虚を緩和する

このように人は加齢とともに体力の衰えを感じるようになります。

気力も同様に失われる低下することが多いようです。

当然、男性の場合は精力減退も伴います。

元気の余りが精力としてあらわれるからです。

極めつけがEDです。

このEDの方の多くに共通の症状が見られます。

萎れる男性マーク
  • 筋肉に力がなく、疲れやすくだるいような感じがある。
  • 動作がのろい
  • 物忘れ
  • 寒がり
  • からだ特に腰から下(足先にかけて)冷える
  • 胃腸が弱い下痢をしやすい
  • 手のひら・足のひらのほてり
  • イライラ
  • 皮膚の乾燥と艶がない
  • 便がかたい
  • 不眠

などです。

これらの症状を現代医学の薬で治そうとしてもうまくいきません。東洋医学の立場でみると、腎虚と名づけられている症状群です。慢性の病気で栄養不足、脱水し消耗した時に見られる現象です。そして中高年齢者には頻繁にみられる症状です。漢方では八味地黄丸、六味丸などの処方が用いられていますが、それでも思わしくない結果の方が巷に漂流しています。

ことEDだけの解消でしたら、バイアグラやレトビア、シリアスなどの勃起薬の服用で何とかなるでしょうが、筋力体力の低下、心臓も弱り気味、動脈硬化も強いという状態ですと、上手くはいきません。それどころか、心不全や脳卒中の引き金を引いてしまうことにもなりかねません。

バイアグラはインポテンツに即応する内服薬ですが、根本原因に対応することを目的とせず、局部だけの対応となるので、腎虚の場合は不適当と言えます。少なくとも根本の腎虚を改善する中で、インポテンツも改善する方が安全だからです。

その手助けとなるのが、鍼灸治療です。東洋医学では、精は先天の精と、後天の精とがあり、先天の精は腎に宿り、それが不足すると発育や知能が劣ったり、寿命が短くなったり、あるいは生殖能力がなくなると言っています。また、この先天の精は生まれたときから減少に向かうとされています。極まれば腎虚です。

鍼灸治療

最近腎虚症状を呈している若年を多々見かけます。元気がなく、フェロモンを感じさせない若者が増えています。男性ホルモンの欠如が原因でしょうが、実年齢以上の老化が進んでいることに危惧されます。

でも、大丈夫です、先天の精を補うのが後天の精なのです。後天の精は十分な睡眠や、疲労やストレスを溜めない、栄養に過不足のない食事など、健康的生活を指します。それでも先天の精が失われていくスピードが速い場合は、薬石で補うことも必要です。薬とは滋養強壮剤、石とは鍼灸治療です。鍼灸は生命の根源たる精を養い、体力気力を高めることで、精力減退をはじめ様々な老化症状に対応するのです。

漢方薬

漢方では腎虚と呼ぶ

東洋医学では精力の低下を腎虚の一症状としています。東洋医学で言うところの腎は神経系、筋骨系、内分泌系、生殖系などの働きを司っています。この腎が虚しくなる、つまり腎虚とはこれらの機能の低下と言えます。ですから、腎虚は老化と密接な関係があります。

歳をとると、足腰の筋肉が弱り、場合によっては手足の痛みやしびれを感じ、白髪や脱毛、肌の乾燥やしわシミ、物忘れが多くなり、内臓機能の低下による咳や痰、頻尿、視力や聴力の弱り、動脈硬化やホルモン系の失調による精力減退やEDがあらわれます。

したがって、精力減退やEDの対策としては腎虚の緩和が先決なのです。更に医心方では、腎虚を大幅に遅延させ、その上で性生活を楽しむとともに健康増進に役立てることを勧めています。

後の貝原益軒の「接して漏らさず」という養生法に繋がります。

したがって、漢方では腎虚の治療が様々な老化現象にむすびつくと言われています。

漢方薬

汎用される漢方薬としては、下記の八味地黄丸、六味地黄丸、牛車腎気丸などです。

腎虚を改善することが目的になりますので、精力増強のみならず、足腰の脱力、痛みシビレ、動脈硬化、白内障、耳鳴りなどの老化現象も適応症になっています。

但し、漢方薬は体質に合わせる必要があります。ご自分の病状を図で確認し、あてはまる症状が多い漢方薬を試してみましょう。売薬でしたら、薬剤師さんにお願いすれば希望を叶えてくれるはずです。

八味地黄丸(はちみじおうがん)

配合生薬と用法用量

1日量として熟地黄5g、山薬・山茱萸各3g、沢瀉・茯苓・牡丹皮各2g、桂枝・炮附子各1gを30分間煎じ、その煎じ汁を2回に分けて食間に服用

適応症

慢性腎炎 腎硬化症 膀胱炎 尿路結石症 老人性膀胱萎縮、前立腺肥大症、脳血管障害、動脈硬化、高血圧症、低血圧症、夢遺、早漏、インポテンツ、腰痛、坐骨神経痛、白内障、老人性皮膚搔痒症、更年期障害

症状

八味地黄丸

牛車腎気丸(ゴシャジンキガン)

配合生薬と用法用量

1日量として熟地黄5.0g 山薬3.0g 山茱萸3.0g 茯苓3.0 g牡丹皮3.0g 沢瀉3.0g牛膝3.0g 車前子3.0g  附子0.5g 桂枝1.0gを30分間煎じ、その煎じ汁を2回に分けて食間に服用。

適応症

慢性腎炎 腎結核 腎・尿路結石 尿閉 糖尿病 前立腺肥大症 夜間頻尿 坐骨神経痛 脳血管障害 四肢の麻痺 脳動脈硬化症 高血圧症 低血圧症 ノイローゼ 健忘症 夢遺 老人性皮膚病 眼精疲労 老人性白内障 難聴 インポテンツ。

症状

牛車腎気丸

六味地黄丸(ロクミジオウガン)

配合生薬と用法用量

1日量として山茱萸3.0g 山薬3.0g 沢瀉3.0 g茯苓3.0g 牡丹比3.0g 乾地黄6.0gを30分間煎じ、その煎じ汁を2回に分けて食間に服用。

適応症

インポテンツ 遺精 夜尿症 前立腺肥大症 糖尿病 慢性腎炎 萎縮腎 腰痛 坐骨神経痛 

症状

六味地黄丸

柴胡加竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツボレイトウ)

配合生薬と用法用量

柴胡5.0g 半夏4.0g 大黄1.0g 茯苓3.0g 桂枝3.0g 黄ゴン2.5g 竜骨2.5g 牡蛎2.5g 人参2.5g 生姜2.5g 大棗2.5gを30分間煎じ、その煎じ汁を2回に分けて食間に服用。

適応症

ノイローゼ ヒステリー 神経性 不眠 インポテンツ 更年期障害 てんかん 鬱病  高血圧症 動脈硬化症  神経性心悸亢進症   慢性腎炎 浮腫 萎縮腎 無症候性血尿

症状

柴胡加竜骨牡蛎湯

桂枝加竜骨牡蛎湯(ケイシカリュウコツボレイトウ)

配合生薬と用法用量

桂枝4.0g 芍薬4.0g 生姜4.0g 竜骨3.0g 牡蛎3.0g 甘草2.0g 大棗4.0gを煎じ、その煎じ汁を2回に分けて食間に服用。

適応症

自律神経失調症 不眠症 てんかん 神経性頻尿症 心臓神経症 不整脈 夜尿症 インポテンツ 夢精  早漏 更年期障害 甲状腺機能亢進症 多汗症 脱毛症 眼精疲労 仮性近視

症状

桂枝加竜骨牡蛎湯

人参養栄湯(ニンジンヨウエイトウ)

配合生薬と用法用量

人参3.0g 白朮4.0g 陳皮2.5g 当帰4.0g 茯苓4.0g 遠志1.5g 芍薬4.0g 桂枝2.5g 五味子1.5g 熟地黄4.0g 黄耆2.5g 甘草1.5gを30分間煎じ、その煎じ汁を2回に分けて食間に服用。

適応症

虚弱 貧血 健忘症 動悸 不眠 遺精 インポテンツ 便秘 脱毛症 慢性肝炎 脳卒中後遺症 顔面神経麻痺

症状

人参養栄湯

補中益気湯(ホチュウエッキトウ)

配合生薬と用法用量

黄耆4.0g 生姜2.0g 人参4.0g 大棗2.0g 白朮4.0g 柴胡2.0g 当帰3.0g 甘草1.5g 陳皮2.0g 弁麻1.0gを30分間煎じ、その煎じ汁を2回に分けて食間に服用。

適応症

虚弱 低血圧症 感冒 インフルエンザ 気管支喘息 慢性胃炎 胃切除後症候群 夏やせ インポテンツ 食欲不振 痔疾 脱肛 子宮脱 慢性腎炎 産後の体力回復 妊娠中毒症 多汗症

症状

補中益気湯

和漢素材

健康食品などに利用される素材としてはマカ、すっぽん、高麗人参、まむしなどが有名ですが、最近注目され始めた素材がヒトデです。

ヒトデは天草地方で卵巣を食べる習慣があるぐらいで、日本ではあまり食べられていませんが、中国やベトナムでは露店や街角の薬局で売られているくらい、ポピュラーな滋養強壮素材です。

ところが、日本では滋養強壮素材としての研究が進んでいませんでした。

それは、例え東南アジアで滋養強壮素材として流通していたとしても、あまりにもグロテスクなので、安全性に疑いを持ったからでしょう。

日本での研究は食品としての安全性が確かめられたことが発端でした。

このように、ヒトデの有効利用について、いろいろな研究が行われるようになりましたが、その突破口を開いたのは、元東京家政学院大学教授の馬場修先生でした。

この結果、安心して食品としてのヒトデエキスの有効利用が可能となりました。

研究も進み、動物実験から臨床まで、多くの有益な報告がなされるようになりました。

特に精力増強や性ホルモンの分泌亢進には目を見張る結果が得られています。

ご興味のある方は下記のタブをクリックして詳しい内容を確認してください。

足腰の痛みシビレの臨床

近年糖尿病が増えています。糖尿病はEDだけではなく、白内障や網膜症などの合併症、あるいは異常発汗、不整脈、胃腸障害、感覚異常などの症状を伴うケースもあります。

特に足腰の痛みやシビレといった症状は多くの糖尿病患者さんが経験しています。

そのような場合、東洋医学でいうところの腎虚、つまり新陳代謝が低下したことから発生する症状にヒトデエキスが有望なのです。

事実、私も肺気腫や糖尿病、認知症の患者さんに試して、臨床的な効果は実感しています。それぞれ足腰の痛みやシビレ、冷えを訴えていましたが、1ヵ月ほどで改善がみられました。

そこで、前述の仲間が、ヒトデエキスの感覚に関する臨床調査を行いました。

前述の仲間と共同でヒトデエキスの感覚に関する臨床調査を行いました。

被験者は原疾患の如何は問わず足腰の痛みシビレを訴える者10名でした。ヒトデエキス投与前と投与後の自覚症状の変化と、知覚・痛覚定量分析装置による数値の変化を比較して、ヒトデエキスの効果の程を確かめました。

更にレーザースペックルフローグラフィーでリアルタイムに血流状態を測定したり、サーモグラフィーで皮膚温も測定しました。

仲間の報告では自覚症状の改善はもとより、知覚・痛覚定量分析装置でも目を見張る改善がみられました。

勿論、血流も皮膚温もヒトデエキスを与えた方が高まっていました。

因みにヒトデエキスの痛みやシビレに対する有効性はガングリオシドで推測できますが、男性ホルモンの増加も深く関係してい可能性があります。

代表的な男性ホルモンのテストステロンを投与した雀と投与しない雀を52℃の熱いお湯に足を浸けさせたところ、投与した雀の方が3倍近く耐えられたという学会報告があります。

つまり、男性ホルモンは痛みに強い身体にする作用があるのです。

ヒトデエキスの腎虚を改善する作用、大いに活用したいものです。

図表3

足腰の痛みシビレに対するヒトデエキスの効果

試験方法

原疾患を問わず腰部から下肢にかけて痛みやしびれ、冷え、疲労感、こむら返りなどの坐骨神経痛症状を訴える成人10名を対象者とし、ヒトデエキスのクロスオーバー試験を行った。

被験薬はヒトデエキスで、対照薬はデキストリンとし、それぞれ600mg/日を9日間連続投与して効果を確かめた。自覚症状のほかに、知覚・痛覚定量分析装置、レーザースペックルフローグラフィー、サーモグラフィーを使って、痛みやしびれ、血流状態について測定した。

試験結果

下記表はヒトデエキス投与後の改善結果であり、高い改善率が認められた。

また、統計処理結果については、知覚・痛覚定量分析装置(痛み)、サーモグラフィーの検査結果では有意差がみられ、知覚・痛覚定量分析装置(しびれ)、レーザースペックフローグラフィーの検査結果では有意傾向がみられた。

以上、ED、精力減退、性欲低下、足腰の弱り痛みシビレを漢方、鍼灸、薬膳で解消する方法をご説明しました。

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